緑内障の治療は、これ以上病気を進行させないことが大切です。点眼薬や内服薬による治療には限界があり、継続することが困難な場合もあります。また、緑内障治療の最終手段である外科的眼手術は、感染症や合併症などの高いリスクが伴いますが、手術をしても傷ついた視神経や欠けてしまった視野を元に戻すことはできないため、外科的眼手術に至る前に進行を抑えることが大切です。冨田実アイクリニック銀座では、2つの緑内障治療を新規導入して、より効果的に眼圧を低下させる新しい緑内障治療を提供しています。
緑内障は、中途失明原因の第1位にランクされている非常に怖い目の病気のひ とつです。眼から入ってきた情報は、視神経を通って脳に伝達されますが、眼圧上昇などの原因によって視神経に障害が起こることで緑内障を発症します。症状としては、見える範囲が狭くなる「視野狭窄」や、視野に見えない部分が少しずつ増えていく「視野欠損」などがあり、治療が遅れると失明に至ることもあります。普段は、両目で物を見ているため、片方に異変があっても気が付かないケースがあり、症状を自覚した時には、かなり進行しているケースも少なくあり ません。
40歳を過ぎたら定期的に眼科検診を受けましょう
緑内障には、発症するメカニズムによっていくつかの種類 がありますが、中高年に起こる代表的な眼の病気です。症状がない場合でも、40歳を過ぎたら定期的に眼科を受診して早期発見・早期治療に努めることが失明を防ぐ重要な ポイントです。
日頃から両目で物を見ているため、片方の目に異変があっても、もう一方の眼がそれを補ってしまうため、異変に気づきにくいことがあります。そのため、目の病気は進行してから発見されることが少なくありません。また、目も体と同じように老化現象によって、様々な病気を引き起こすことがありますので、40歳を過ぎたら定期的な眼の検診を受けることが大切です。目は、情報の80%を入手する非常に大切な器官です。大切な眼の健康を守るためにも、少しでも異変を感じたら、眼科専門医に相談することをお勧めします。
- 物がぼやける
- 目がかすむ
- 目のかゆみ
- 目の痛み
- メヤニが多く出る
- 目の充血
- 目の腫れ
- 視力の低下
- 物が歪んで見える
- 視野が欠けている
緑内障は、何らかの原因で視神経に障害をきたす目の病気です。視神経を障害する原因としては、眼圧が関係しており、目の中を循環している房水と密接な関係があります。網膜内にある視神経は、視神経乳頭で束状になって折れ曲がっていますが、曲り目の部分は非常に繊細なため、眼圧の上昇による圧迫が原因で神経線維の一部が傷つくと、目から入ってきた情報を正確に脳へ伝えることができなくなり、部分的に視野が欠ける「視野欠損」の症状が現れます。神経線維は、再生することが無いため、欠けてしまった視野は元に戻ることはありません。また、最近になって眼圧の数値が正常であっても緑内障を発症することが解ってきました。これを「正常眼圧緑内障」といいますが、日本ではこの正常眼圧緑内障が全体の9割近くを占めています。
緑内障の主な症状には、見えている視野が狭くなる「視野狭窄」と視野が欠けてくる「視野欠損」があります。 視神経がダメージを受けることで、目から入ってきた情報を脳に伝えることができなくなるために生じる緑 内障を代表する症状になります。更に進行すると失明に至ることもありますので、早期発見・早期治療が必 要です。通常、人は両目で物を見ているので、片方の目に異常があっても、もう片方の目が補ってしまうため、 症状に気付かないことが少なくありません。症状に気が付いた時には、すでに緑内障が進行しているケース もありますので、定期的な眼科検診が早期発見の重要なポイントになります。
緑内障による視野欠損が進行すると徐々に見えない部分が増えていきます。視野欠損の状態は視野検査によって測定することができます。進行度合いによって視野欠損の状態は異なりますが、視野検査の測定結果と照らし合わせると見えない部分が生じていることを確認することができます。
緑内障といっても、その原因や症状などに違いがあり、いくつかのタイプに分けられます。大きく分類すると、眼圧の上昇によって引き起こされる緑内障と、眼圧の上昇を伴わない緑 内障があります。他には、先天性の緑内障や、目の外傷や他の病気から引き起こされる緑内障などもあり、原因や症状によって治療法も異なりますので、まずは原因を調べるためにも早めに検査を受けることが大切です。
日本人の緑内障では約90%を占める最も多い緑内障です
眼圧が正常値であっても発症する緑内障が「正常眼圧緑内障」です。房水の流れが悪くなることで眼圧が上昇し、視神経を圧迫・障害することが緑内障の主な原因とされていましたが、日本人では、眼圧が高い緑内障よりも、眼圧が正常な範囲でありながら視神経が障害される「正常眼圧緑内障」が全体の90%を占めています。発症のメカニズムについては、明確にはわかっていませんが、視神経が眼圧に対する耐性が弱いこと、視神経の血液循環が悪くなっている、遺伝的要因などが原因として考えられています。正常眼圧緑内障は、症状の進行が緩やかで、悪化するまでは痛みなどの自覚症状が現れないため、気付きにくいのが特徴です。症状を自覚した時にはすでに進行していることがありますので、正常眼圧緑内障を早期に発見するには、定期的に眼科検診を受診する以外に方法はありません。
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正常眼圧緑内障の 主な症状 |
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ゆっくり進行するため気付きにくい特徴がある緑内障です
房水は「繊維柱帯」というフィルターの役割を果たす網目状の器官を通ってシュレム管から排出口されます。この線維柱帯が、房水に含まれる細胞のカスなどで詰まると、房水がうまく排出されず、眼圧が上昇します。これが原因で引き起こされる緑内障を原発開放隅角緑内障といいます。原発開放隅角緑内障は、遺伝が原因とも言われていますが、40〜50代の近視の方や糖尿病を患っている方に多くみられます。この病気の怖いところは、自覚症状に乏しく発見が遅くなるケースが多いことです。病気は、何年もかけて進行するため、視野欠損などの症状に気付きにくいのが特徴です。
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原発開放隅角 緑内障の主な症状 |
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症状が急激に進行するため緊急性の高い緑内障です
目の中では、眼圧を保つと同時に角膜や水晶体に栄養補給の役割を果たす房水と呼ばれる液体が絶えず生成・排出されています。房水は、毛様体で生成され、シュレム管から排出されます。角膜と虹彩の間には、隅角と呼ばれる房水が流れる部分があり、隅角が虹彩によって塞がれると、生成された房水は排出先を失い、眼圧が高くなります。これが原因で引き起こされる緑内障を原発閉塞隅角緑内障といいます。この原発閉塞隅角緑内障は、房水の流れが完全に止められてしまうため、眼圧が急激に上昇する特徴があり、「急性緑内障」とも呼ばれています。突然、症状が現れ、急激に症状が進行するため、発作から48時間以内に適切な処置を行わないと失明に至るケースもあり、非常に怖い目の病気のひとつとされています。この原発閉塞隅角緑 内障は男性よりも女性のほうが多く、加齢とともにその有病率は増加していきます。
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原発閉塞隅角 緑内障の主な症状 |
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緑内障を的確に診断する充実の検査設備を導入
冨田実アイクリニック銀座では、緑内障を診断するために様々な検査機器を導入しています。病気の発見はもちろん、緑内障の治療で重要な経過観察においても様々な角度で検査を行うことができる設備が充実しています。ここでは、緑内障を診断するために当院が導入している主な検査機器を紹介します。
■OCT(光干渉断層計)検査
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■視野検査(しやけんさ)視野検査は、緑内障が疑われるときは必ず行う検査で、視野に異常がないかを調べる検査です。 |
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■眼圧測定(がんあつそくてい)眼圧の測定は、検査機器から発射される風を目に当てることで、 眼球が適切な弾力を保っているかを測定します。眼圧が高すぎると緑内障などの病気が疑われます。逆に眼圧が低すぎると網膜剥離などが疑われます。 |
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■隅角検査(ぐうかくけんさ)角膜と虹彩の根元が交わるところに隅角と呼ばれる房水の排出経路があります。この隅角が狭くなっていると、房水の流れが悪くなり、眼圧が上昇する原因となります。この検査では、点眼麻酔をしてから特殊なコンタクトレンズを装着し、細隙灯顕微鏡を使って隅角の広さを調べます。 |
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■視力検査(しりょくけんさ)視力検査は、物を見る能力を測定する検査で、眼科で行われている最も基本的な検査です。ランドルト環(Cのマーク)を見て、開いている方向がどの程度まで視認できるかを測定します。メガネやコンタクトレンズを外した裸眼視力、メガネやコンタクトレンズをつけた矯正視力、乱視の測定を行います。視力検査の結果は、1.5などの数値で表しますが、両目で0.7以上あれば日常生活に問題がないとされています。 |
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■細隙灯顕微鏡検査
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■眼底検査(がんていけんさ)この検査は、散瞳薬を点眼して、瞳を開いた状態で行います。瞳孔から眼底を観察して、網膜の血管や神経の状態を観察します。検査の際は、部屋を暗くして目に光を当て、レンズで眼底を拡大して緑内障や網膜疾患、眼底出血などの病気がないか診断します。 |
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緑内障には、いくつかのタイプがありますが、正常眼圧緑内障以外は、眼圧の上昇が原因で視神経が障害されて視野が欠けていく病気です。傷ついてしまった視神経や欠けてしまった視野は、元に戻ることはありません。緑内障の一般的な治療手順としては、点眼薬による治療から開始して、思うような治療効果が得られない場合は、レーザーによる治療と、内服薬による治療、外科的眼手術といった順序で進められます。最終的にリスクの高い眼手術を受けても、ダメージを受けた視神経を元に戻すことも、欠けてしまった視野を取り戻すことはできないので、早い段階で効果的な治療を選択することが緑内障治療の重要な要素になります。
緑内障治療の基本的な順序
- まずは、1 種類の点眼薬で治療を開始します。思うような効果が出ない場合は、薬の種類を変更したり、複数の点眼薬を組み合わせた治療を行います。治療は長期的に継続しなければなりません。
- レーザー手術には、虹彩に穴を開けて房水の通り道を確保する処置や、房水の排出経路の詰りを改善する処置を行います。早い段階で行うほど、高い効果が得られます。
- 緑内障の内服治療は、副作用があるため長期的に継続することが難しい場合があります。そのため、点眼薬の治療で思うような効果が得られない場合は、早い段階でレーザー治療を行うことが効果的です。
- 外科的手術を受ける段階では、視野欠損の症状もかなり進行している状態で、失明を予防する最終手段として選択されます。メスを使用するため、感染症や合併症のリスクを伴います。
緑内障治療は、眼圧をコントロールして病気を進行させないことが重要です。そのため、長期的に経過を観察していく必要がありますが、失明を予防し、リスクの高い外科的眼手術を回避するためにも、早期発見・早期治療はもちろんのこと、適切な時期に的確な治療を受けることが大切です。冨田実アイクリニック銀座では、患者様の負担を軽減できる新しい緑内障治療を導入して、より効果が期待できる時期に、より適した治療を提供しています。
点眼薬による緑内障治療
点眼薬による緑内障治療
緑内障の治療に使用する点眼薬は、主に3つの種類に分けられます。上昇した眼圧を下げるために、1種類の点眼薬から治療を開始して、その効果を観察しながら、別の点眼薬と組み合わせたり、薬の変更を行います。
■房水の生産を抑える治療薬
交感神経作動薬
体の活動を活発にさせる交感神経を刺激することによって、房水の生産を抑えます。
β遮断薬
自律神経のβ受容体と結びつくことで、交感神経の働きを抑制して、房水の生産を抑えます。
■房水の流出を促進させる治療薬
副交感神経作動薬
体の活動を活発にさせる交感神経を刺激することによって、房水の生産を抑えます。
■房水の生産を抑え、排出を促進する2つの効果がある治療薬
αβ遮断薬
α遮断薬は、毛様体筋を収縮させることで、房水の排出を促す効果があり、β遮断薬は毛様体から 分泌される房水の生産を抑える効果があります。
メスを使わないレーザーによる緑内障治療
点眼薬による治療で思うような効果が得られない場合には、レーザーによる治療を選択します。冨田実アイクリニック銀座では、新たにSLTレーザーを導入して緑内障の治療を行っています。レーザーによる緑内障治療は、眼圧を低下させる効果が高く、早期に治療を受けるほど高い効果を得ることが期待できます。また、メスを使用する外科的眼手術と比較すると、合併症や感染症などのリスクが少なく、とても安全性に優れた治療法です。
SLTレーザー治療
(線維柱帯形成術)
房水は、正常な眼圧を保つために、生産と排出をバランスよく行っています。房水は、排出される際にフィルターの役割を担う線維柱帯で濾過されてシュレム管から排出されます。線維柱帯が老廃物などによって目詰まりすると房水の排出が妨げられ、眼圧上昇の原因となります。SLTレーザー治療は、線維柱帯にレーザーを照射することで、房水の排出を正常化し、眼圧を低下させる効果が得られます。
レーザー虹彩切開術
このレーザー手術は、原発閉塞隅角緑内障に行う手術です。原発閉塞隅角緑内障は、虹彩と水晶体がくっついて、隅角と呼ばれる房水の通り道が塞がれ、房水の循環が妨げられていることが原因です。そのため、レーザー光線で虹彩に1mm程度の小さな穴を開けることで、房水が通る新たなバイパスを作ってあることで、眼圧を低下させます。ただし、対象となる症例が閉塞隅角緑内障という緊急性が高い症例に限られているため、治療の対象は1割もありません。
メスを使わない 新しい緑内障治療が登場
緑内障は日本において失明原因の第1位にランクされる非常に怖い目の病気です。緑内障治療には「点眼治療」「レーザー手術」「外科的手術」といった選択肢があります。しかし、長期間に渡る点眼治療の負担や手術後の眼圧不安定、もしくは手術による失明などのリスクといった課題がありました。そんな緑内障治療に、革新的な治療法が登場しました。メスを一切使わない緑内障治療は、安全性が格段に高く、効果的でリスクの少ない画期的な治療法です。
非切開眼圧低下 緑内障治療
非切開眼圧低下緑内障治療は、メスを一切使用しない新しい緑内障治療です。房水の生産を抑制する作用と、房水の排出を促す2つの作用で、より強力に眼圧を低下させる効果が期待できます。治療時間も片眼100秒と非常に短く、日帰りで治療を受けられますので、治療の負担が大幅に軽減されます。また、治療の効果が長期間持続し、繰り返し治療を受けることができますので、長きに渡る点眼薬や内服薬による治療の負担を軽減することが期待できます。
- ・外科的手術よりも効果が高い
- ・メスを使用しないため治療の安全性が高い
- ・感染症や合併症などのリスクがない
- ・治療効果が長期間持続する
- ・30%~60%もの眼圧低下効果
- ・繰り返し治療を受けることができる
- ・治療の成功率が高い
- ・療時間が非常に短く負担が少ない
- ・点眼の種類を減少できる (点眼治療の必要がなくなる場合がある)
「極低侵襲緑内障バイパス手術」を新規導入
緑内障は、中途失明原因の第一位にランクされる非常に怖い目の病気ですが、現在は様々な治療が開発され、適切な治療を行うことで失明を回避することができるようになりました。冨田実アイクリニック銀座では、緑内障治療の選択肢を広げるために、新たな緑内障治療として開発された「極低侵襲緑内障バイパス手術」を新規導入しました。
極低侵襲
緑内障バイパス手術
緑内障の治療は、眼圧をコントロールすることが最も重要な要素になりますが、長期的な点眼治療は、徐々に薬の効果が薄れることもあり、何よりも点眼治療を継続することが大きな負担になります。極低侵襲緑内障バイパス手術は、房水を排出するシュレム管に直径1mmのバイパスを挿入するだけの非常にシンプルな手術で、組織を生理的に温存できることが、他の外科的手術とは大きく異なる部分です。すでに、5年間で25万眼もの臨床研究が行われており、眼圧の下降効果および治療の安全性は実証されています。
- ・外科的手術と同等もしくはそれ以上の効果が得られる。
- ・極小切開で手術を行えるため、手術後の回復が早く、早期に日常生活に戻ることができる。
- ・組織を生理的に温存できるため、眼に与えるダメージが少ない。
- ・手術後の経過によっては、バイパスを追加することができる。
- ・手術を受けた89%の方が、点眼治療をせずに眼圧の正常値である20mmHg 以下を記録している。
- ・術後3年目の平均眼圧は14.9mmHg の正常値を示している。
- ・白内障の手術と同時に行うこともできます。
- ・線維柱帯を生理的に温存するため、低眼圧のリスクを最小限に抑えることができる。
- ・万一、緑内障の進行が継続しても、次の治療の選択肢を残すことができる。
内服薬による緑内障治療
内服薬による緑内障治療
緑内障治療に使用する内服薬は、「炭酸脱水素酵素阻害薬」といい、房水の生成・分泌を抑制する効果があります。点眼薬よりも効果が高いとされている内服薬は、副作用が見られるため、服用する量や服用期間には制限があります。
- ・発疹
- ・手足のしびれ
- ・発熱
- ・吐き気
- ・食欲不振
- ・頻尿
- ・尿管結石
最後の選択肢となる外科的眼手術による緑内障治療
かつては、失明に至る病気として恐れられていた緑内障ですが、様々な治療法が開発されてきたことによって、病気の進行を抑え、失明を回避することができるようになりました。しかし、病気の発見が遅れたり、思うような治療の効果が得られないなどの理由から、視神経がさらに大きなダメージを受けると、視野欠損の範囲も拡大して失明に至るケースもあります。外科的手術による緑内障の治療は、まさに最終手段になりますが、手術をしたからと言って、傷ついた視神経を元に戻すことはできないため、失った視野を取り戻すことはできません。
外科的眼手術による緑内障治療
外科的手術は、患者様への負担が大きく、合併症や感染症などの高いリスクを伴います。しかし、薬物治療やレーザー手術で、効果が得られない場合は、メスを使用する外科的眼手術しか選択肢がありません。外科的手術にはいくつかの種類がありますが、傷ついた視神経が元に戻ることはなく、失った視野も取り戻すことはできません。手術を選択する段階では、緑内障もかなり進行しており、残されたわずかな視界を守るための最終手段です。大切な視力を守るためには、外科的手術を選択する前に、適切な治療を受けることしかありません。
■線維柱帯切開術
線維柱帯を一部切除して、眼球壁に新たな房水の排出経路を作る手術です。
主に原発開放隅角緑内障や正常眼圧緑内障に対して行われます。
■線維柱帯切除術
目詰まりしている線維柱帯を切開して、房水の排出口であるシュレム管への流れを改善します。
主に原発開放隅角緑内障に対して行なわれます。
■隅角癒着解離術
隅角癒着解離針で、線維柱帯に癒着している虹彩を剥離します。
線維柱帯と虹彩が癒着して房水の通り道が塞がっている閉塞隅角緑内障に行われる手術です。
■毛様体破壊術
房水が分泌される毛様体を破壊して、房水の生産量を減らす手術です。
手術は痛みを伴うことがあり、手術後に強い炎症が出る場合があります。
■インプラント手術
房水を吸収させる器具と人工チューブを取り付けて、房水を目の外へ排出させます。
排出させる房水の量を調整しないと眼圧が下がりすぎる恐れがあります。
緑内障は定期的な経過観察が必要不可欠です
緑内障は、日本人の中途失明原因の第一位の病気です。昔は「緑内障=失明」と言われていましたが、医学の進歩によって大半の方は視野と視力を維持できるようになりました。緑内障で最も大切なことは、早期発見、早期治療、そして定期的にきちんと眼科を受診して治療を継続していくことです。目の痛みなどの自覚症状が改善されると、治療に対する意識が薄れてくることがあります。自己判断で点眼を中止したり、点眼回数や点眼量を変えてしまうと病気が進行しますので、医師の指示に従って定期的な経過観察を続けていくことが大切です。
40歳を過ぎたら目の主治医を持ちましょう
患者様目線で安心できる診療体制
冨田実アイクリニック銀座は、一貫した診療を行っていくために主治医制で診療を行います。常に患者様目線での診療を心がけ、安心して受診いただけるクリニックであり続けたいと考えています。院長の冨田実は、診察、執刀、手術後のケアまで責任を持った診療体制をとることが、一人一人の患者様に適した治療が行えると考えます。
その方にとって「どんな治療が適しているか」「どんな手術が効果的 か」「どんなケアが必要なのか」を追求すると主治医制にたどり着きました。冨田実アイクリニック銀座は、信頼していただけるクリニックを目指し、安心できる診療体制で皆様をお迎えしています。
手術は1日10件までしか行いません
手術のアフターケアを大切にしています
今ある視界を守るために効果的な緑内障治療を積極導入
緑内障には、視野狭窄や視野欠損といった症状がありますが、適切な治療を行うことで、今残っている視界を守ることが可能です。大きく進行してしまうと見える範囲も狭まり、治療法もリスクが高い外科的眼手術しか選択肢がなくなります。もちろん、外科的眼手術を行ったとしても失った視野を取り戻せるわけではありません。冨田実アイクリニック銀座では、長きに渡る治療の負担を軽減し、最終手段となる外科的眼手術を回避するために、新しい緑内障治療を新規導入して、患者様の治療に取り組んでいます。適切な時期に適切な治療を選択することで、緑内障治療の負担を軽減することが可能です。
眼圧上昇の原因となっている房水の排出を促すために、房水の排出経路にある線維柱帯にレーザーを照射することで、線維柱帯の詰りを改善します。照射されるレーザーエネルギーが低出力なため、眼内構造に損傷を及ぼすことが無く、ピンポイントで緑内障の原因を改善することができます。早い段階で治療を受けることで、より高い効果が期待できます。
最終手段となる外科的眼手術を回避するために、より効果的に眼圧を低下させる治療法です。メスを使用しないので、感染症などのリスクが低く、安全性に優れています。片眼2分程度で終了しますので、治療の負担も軽減された新しい治療法です。SLTレーザー治療でも、思うように眼圧が低下しない症例には、このパルス治療が有効です。
アメリカ白内障屈折矯正学会で2年連続の受賞達成
冨田院長は、アメリカ、ヨーロッパ、アジアなど世界各国で行われる眼科学会から招待講演の依頼を受け、年間で数十本に及ぶ講演を行っています。2011年のアメリカ白内障屈折矯正学会(ASCRS)では、角膜手術・屈折矯正部門でベストアワードを受賞。翌年のアメリカ白内障屈折矯正学会(ASCRS)では、全部門での総合優勝となるグランド・プライズを受賞しました。また、ヨーロッパ白内障屈折矯正学会(ESCRS)、アジア太平洋眼科学会(APAO)、アメリカ眼科学会(AAO)などにおいて、賞を受賞しています。
冨田院長は、アメリカ眼科学会において、日本人医師3名のリーダーに選ばれています。また、アメリカ眼科学会・国際屈折矯正学会の機関誌である 「Journal of refractive Surgery」をはじめ、「EYE AND VISION」、「BMC Ophthalmology International」、 「Journal of Ophthalmic Research」といった多くの英文眼科専門誌の編集委員も務め、眼科治療における新しい情報を世界に発信することにも尽力しています。
海外で眼科客員教授を歴任。
冨田院長は、眼科の名門として名高い温州大学医学部眼科において臨床客員教授を務めています。多くの講演を手掛けている冨田院長の功績と受賞歴が評価され、臨床客員教授という名誉ある役職に就任。冨田院長は、未来を担う学生達を前に最先端の眼科治療について講演も行っています。また、2016年には、河北省医科大学眼科の教授にも就任しています。
経歴
1998年 | 愛知医科大学 医学部卒業 |
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1998年 | 関西医科大学病院 眼科研修医 |
2003年 | 関西医科大学大学院卒業 |
2003年 | 医学博士取得、日本眼科学会専門医取得 |
2003年 | 米国ハーバード大学眼科 フェロー(2年間) |
2005年 | 眼科専門医150名を有する日本最大級の眼科クリニック入職 |
2007年 | 同クリニック 副院長に就任 |
2008年 |
同クリニック エグゼクティブメディカルディレクター (最高診療責任者)に就任 |
2011年 | 温州大学医学部眼科 客員教授就任 |
2014年 | 冨田実アイクリニック銀座開設(院長) |
2015年 | 温州大学医学部眼科 客員教授再就任 |
2015年 | 医療法人社団実直会設立(理事長) |
2016年 | 河北省医科大学 眼科客員教授再就任 |
主な受賞歴
2005年 | Best Treatise Award 「最優秀論文章受賞」(ハーバード大学スケペンス眼科研究所:アメリカ) |
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2009年 | Ziemer Award 2009 受賞 「屈折矯正手術執刀実績世界 No,1」(Ziemer:スイス) |
2010年 | Best Poster 受賞 「最優秀ポスター賞受賞」 (ASCRS:アメリカ白内障屈折矯正学会) |
2010年 | Ziemer Award 2010 受賞 「「屈折矯正手術執刀実績世界 No,1」(Ziemer:スイス) |
2011年 | Best Award受賞 「角膜手術・屈折矯正部門最優秀賞 ベストアワード受賞」(ASCRS:アメリカ白内障屈折矯正学会) |
2011年 | Ziemer Award 2011 受賞 「屈折矯正手術執刀実績世界 No,1」(Ziemer:スイス) |
2012年 | Grand Prize 受賞 「全部門最優秀賞 グランドプライズ受賞」(ASCRS:アメリカ白内障屈折矯正学会) |
2012年 | Best Poster 受賞 「最優秀ポスター賞受賞」 (ESCRS:ヨーロッパ白内障屈折矯正学会) |
2012年 | Ziemer Award 2012 受賞 「屈折矯正手術執刀実績世界 No,1」(Ziemer:スイス) |
2013年 | Best Poster 受賞 「最優秀ポスター賞受賞」 (ASCRS:アメリカ白内障屈折矯正学会) |
2013年 | Ziemer Award 2013 受賞 「屈折矯正手術執刀実績世界 No,1」(Ziemer:スイス) |
2013年 | Crosslinking country Chairman Japan 認定 「クロスリンキング治療/日本のチェアマンに就任」(Avedro:アメリカ) |
2014年 | Presidential Award 受賞 「会長賞プレジデンシャルアワード受賞」(AAO:アメリカ眼科学会) |
2014年 | AAO Achievement Award 受賞 「特別功労賞」(AAO:アメリカ眼科学会) |
2014年 | Program Chairman(ISRS:国際屈折矯正学会) 「ISRS TOKYO SUMMIT 2014」において学会長を務める(WOC:国際眼科学会) |
2014年 | Best Surgeon in the World 受賞 「屈折矯正手術及びレーザー白内障手術における世界最優秀執刀医」(Ziemer:スイス) |
2014年 | Best Surgeon in the World 受賞 「屈折矯正手術における世界最優秀執刀医」(Schwind:ドイツ) |
2015年 | Ziemer Award 2015 受賞 「レーザー白内障手術執刀実績世界 No,1」(APAO:アジア・太平洋眼科学会) |
2016年 | APAO Achievement Award 受賞 「特別功労賞」(APAO:アジア・太平洋眼科学会) |
2016年 | Ziemer Award2016 受賞 「レーザー白内障手術執刀実績アジア No,1」(Ziemer:スイス) |
2016年 | Trifocal Optic Certificate of recognition 認定 「日本初の 3 焦点眼内レンズ指導医に認定」(PysIOL:ベルギー) |
2017年 | Asia Top Clinic Award 受賞 「3 焦点眼内レンズによる白内障手術アジア No,1」(PysIOL:ベルギー) |
2017年 | Ziemer Award2017 受賞 「レーザー白内障手術執刀実績アジア No,1」(Ziemer:スイス) |
2018年 | Ziemer Award2018 受賞 「レーザー白内障手術執刀実績アジア No,1」(Ziemer:スイス) |
2019年 | Global Top Implanter 受賞 「極低侵襲緑内障バイパス手術執刀実績世界 No,1」(GLAUKOS:アメリカ) |
2019年 | Ziemer Award2019 受賞 「レーザー白内障手術執刀実績アジア No,1」(Ziemer:スイス) |
2019年 | Highest number of implants of PIOL in japan 受賞 「フェイキック後房型レンズ執刀実績日本 No,1」(EyeOL:イギリス) |
2019年 | PIOL Technology as an Executive Proctor 認定 「フェイキック後房型レンズ上級指導医ライセンス取得」(EyeOL:イギリス) |
2019年 | Glorbal Implantable Phakic Contact Lens Award 受賞 「2019年度 ICL手術執刀実績世界一」 |
2020年 | パンオプティクス眼内レンズ挿入執刀実績日本NO,1(ALCON社公式認定) |
2020年 | 2020 Recognition Award 「2020年レコギネーション・アワード受賞」(AAO:アメリカ眼科学会、ISRS:国際屈折矯正学会) |
2020年 | Glorbal Implantable Phakic Contact Lens Award 2年連続受賞 「2020年度 ICL手術執刀実績世界一」 |
2021年 | SILVER REVIEWER 2021を受賞 |
2021年 | The load of the ring 2021受賞(角膜リング症例数日本一受賞) 「円錐角膜執刀実績 1000症例達成」 |
2021年 | Glorbal Implantable Phakic Contact Lens Award 3年連続受賞 「2021年度 ICL手術執刀実績世界一」 |
2022年 | ALCON社製多焦点眼内レンズ「パンオプティクス」および「クラレオンパンオプティクス」の2022年上半期の執刀実績日本一を受賞 |
2022年 | Glorbal Implantable Phakic Contact Lens Award 4年連続受賞 「2022年度 ICL手術執刀実績世界一」 |
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所属学会
・ 日本眼科学会
・ 日本眼科手術学会
・ 日本眼内レンズ屈折矯正学会
・ 日本角膜学会
・ 日本コンタクトレンズ学会
・ 米国眼科学会(役員)
・ 米国眼内レンズ屈折矯正学会
・ 欧州眼内レンズ屈折矯正学会
・ 国際屈折矯正学会(役員理事)
・ アメリカ眼科学会(役員)
・ アメリカ白内障屈折矯正学会
・ 欧州白内障屈折矯正学会 -
指導医ライセンス
・ レーザー白内障手術指導医 ・ 2焦点眼内レンズ指導医
・ 3焦点眼内レンズ指導医医
・ フェイキック後房型レンズ上級指導医
・ フェイキック前房型レンズ指導医
・ Zレーシック指導医
・ アマリス指導医
・ 老眼治療カメラ指導医
・ イントラレース指導医
・ ウェブライト指導医
・ ケラリング指導医